特殊清掃費用の相場はどのくらい?誰が負担するのかを解説
「孤独死が発生した部屋の清掃費用、いったいいくらかかるのか」「費用は誰が払うことになるのか」——特殊清掃について、これまでの記事でも触れてきましたが、今回はその費用相場と、負担者の考え方について詳しく解説します。
特殊清掃費用の相場
特殊清掃の費用は、発見までの経過期間、部屋の広さ、被害の程度によって大きく変わります。おおよその目安は次のとおりです。
- ワンルーム・1K程度:8万円〜20万円程度
- 1LDK〜2DK程度:15万円〜40万円程度
- 発見が大幅に遅れ、体液や害虫被害が床下まで及んでいる場合:50万円以上になることもある
これに加えて、消臭・除菌作業、汚染された床材・壁紙の撤去、遺品整理・残置物処理などを合わせて依頼すると、総額はさらに上がります。複数の業者から見積もりを取り、作業内容の内訳を比較することが大切です。
費用に影響する主な要因
1. 発見までの経過期間
発見が早いほど、体液の浸透や臭いの拡散が少なく、清掃・消臭にかかる手間が少なくて済みます。逆に、発見までに数週間以上かかった場合は、床材の張り替えや、建物の躯体にまで影響が及ぶことがあり、費用が大きく上がります。
2. 害虫の発生状況
夏場など気温が高い時期は、ハエなどの害虫が大量発生しやすく、駆除作業が追加で必要になることがあります。
3. 残置物の量
家財が多く残されている場合、特殊清掃とあわせて残置物の搬出・処分費用が発生します。
特殊清掃費用は誰が負担するのか
費用負担の考え方は、賃貸か持ち家か、また事案の状況によって異なります。
賃貸の場合
原則として、清掃費用は借主(入居者)の相続人が負担するのが基本的な考え方です。ただし、相続人が相続放棄をした場合や、連絡が取れない場合は、実務上、貸主が費用を立て替えて対応せざるを得ないケースが多くあります。こうしたリスクに備えるため、以前ご紹介した「家主費用特約」のような保険に加入しておくことが重要になります。
持ち家(相続物件)の場合
所有者本人が亡くなった持ち家であれば、相続人が特殊清掃費用を負担することになります。相続財産の中から費用を捻出できればよいのですが、預貯金が少ない場合、清掃費用の工面自体が負担になることもあります。
費用を抑える・負担を軽くする方法
- 複数の特殊清掃業者から見積もりを取り、内容を比較する
- 家主費用特約や孤独死保険に事前に加入しておく(賃貸オーナーの場合)
- 特殊清掃・残置物処理・売却までを一括して対応できる買取業者に相談する
とくに、相続財産に事故物件以外の資産が少なく、清掃費用を工面するのが難しい場合は、現況のまま(特殊清掃前の状態のまま)買取業者に相談するという方法もあります。買取業者によっては、特殊清掃や残置物処理を含めた対応を前提に査定を行ってくれるため、相続人自身が費用を立て替える必要がなくなります。
まとめ
特殊清掃の費用は、発見までの経過期間や被害の程度によって大きく変動し、数万円から数十万円まで幅があります。負担者は原則として相続人ですが、相続放棄や資金不足などの事情がある場合は、現況のまま買取業者に相談することで、費用負担を抑えながら解決できることがあります。当社では、特殊清掃前の状態からのご相談も承っております。まずはお気軽にご相談ください。
