一人暮らしの高齢者の孤独死を防ぐには?見守りサービスと自治体の取り組み
これまで事故物件の売却・告知義務についての解説を中心にお届けしてきましたが、今回は少し視点を変えて、「そもそも孤独死をどう防ぐか」というテーマを取り上げます。ご実家に一人で暮らす親御さんがいる方、あるいは賃貸物件のオーナーとして入居者の見守りを検討している方に向けた内容です。
孤独死は誰にでも起こりうる身近な問題
孤独死は高齢者だけの問題ではありませんが、一人暮らしの高齢者を取り巻く社会的な孤立が、その背景にあるといわれています。発見が遅れるほど、ご本人にとっても、ご家族にとっても、そして物件のその後にとっても、負担が大きくなってしまいます。早期発見の仕組みを整えておくことは、ご本人の安全を守るだけでなく、残されたご家族や物件所有者の負担を減らすことにもつながります。
民間の見守りサービス
現在、さまざまな事業者が高齢者向けの見守りサービスを提供しています。代表的なものには、次のようなタイプがあります。
- センサー型:室内のセンサーが一定時間動きを検知しない場合に、家族や管理会社に通知が届く
- 電気・ガスの使用量連動型:日常の使用パターンから異常を検知して通知する
- 緊急通報型:ボタン一つで警備会社やコールセンターに連絡できる、外出先でも使えるものもある
- 訪問・電話型:定期的な訪問や電話で安否確認を行うサービス
ライフスタイルや予算に応じて、これらを組み合わせて利用するケースも増えています。
自治体による取り組み
多くの自治体では、高齢者の孤立死防止に向けた取り組みを行っています。
- 民生委員による定期訪問
- 新聞配達員・郵便局・ガス会社など、地域の事業者と連携した「見守りネットワーク」
- 緊急通報装置の貸与・設置費用の助成
- 地域包括支援センターによる相談窓口
お住まいの自治体によって内容は異なるため、地域包括支援センターや市区町村の福祉窓口に問い合わせてみることをおすすめします。
賃貸オーナーとしてできること
賃貸物件のオーナーにとっても、孤独死は入居者の安否だけでなく、その後の特殊清掃費用や空室リスク、告知義務など、経営面にも直結する問題です。
- 入居時に緊急連絡先を必ず確認・更新しておく
- 高齢の入居者には、見守りサービス付きの物件であることを案内する
- 孤独死保険(家主費用特約など)に加入し、万が一の際の原状回復費用や空室損失に備える
- 郵便物の滞留や新聞のたまりなど、日常の変化に気づける管理体制を整えておく
まとめ
孤独死は、ご本人・ご家族・物件オーナーのいずれにとっても、できる限り避けたい出来事です。民間の見守りサービスや自治体の取り組みを活用し、早期発見の仕組みを整えておくことが、大切な人を守ることにつながります。万が一、事故物件となってしまった場合の売却・活用についても、当社では丁寧にご相談を承っております。
